愛群生殖医療センター
最終更新日:2024-06-26
こんにちは。患者様からのお便りをお知らせします。
8年間不妊治療をされ、今年の3月子供が無事に誕生しました。全文はかなり長いので、一部を抜粋してご紹介させていただきます。
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愛群医療センターの翁医師、陳医師、そしてすべての医療スタッフの皆様、中山医院の翁医師に心より感謝申し上げます。
お陰様で、子供が無事に誕生し、先日生後1か月を迎えることができました。生まれて数週間で既に表情豊かで、元気いっぱいの健康な赤ちゃんです。2016年から続いた長い道のりと、卵を採取する苦しみを思い出すと、感慨深いものがあります。
私は8年間が特に困難だと感じました。だからこそ、不妊治療に取り組んでいる皆様に、少しでも励ましの言葉を送りたいと思います。私にとってこの道は非常に苦しかったですが、それでも途中で挫折しても、絶望に沈むことなく、歩調を整えて希望と前向きな気持ちを持って進んでいってほしいと願っています。
【不妊治療を通して学んだこと】
結婚当初、自分が不妊に悩むことになるとは誰も思いません。楽観的な人ならば「体外受精をすれば大丈夫」と考えるかもしれません。しかし、私の場合、体外受精ですら成功の保証がありませんでした。私は卵巣の早期老化と自己免疫疾患を抱えており、卵巣が排卵誘発剤に反応しない状態でした。卵を採取するために1ヶ月かけて1つずつ集めるしかありませんでした。
【心の持ち方と体調管理の重要性】
①自己愛と心の安定: 妻や嫁としての役割の前に、自分自身が大切にされるべき存在であることを忘れないでください。不妊は乗り越えられる挑戦であり、恥ずかしいことではありません。妊娠は人生の一部であり、全てではありません。心の平穏を保ち、ストレスや外部の雑音を排除し、自分の目標に集中することが重要です。宗教や趣味など、自分を落ち着かせる手段を見つけてください。
②身体の声を聞き、食事と運動を調整する: 血液循環が良好であることは、卵の質にも影響します。定期的な運動、特にヨガやピラティスは、血液循環を改善し、ストレスを軽減し、睡眠の質を向上させます。中医学と西医学の治療を併用し、栄養価の高い食事を心がけ、必要なサプリメントを摂取することも有効です。
③目標を持ち、注意をそらす: 私は日本語の学習や絵画、法律の勉強など、自分の興味を追求することで、挫折から立ち直る手助けとなりました。新しい趣味や目標を見つけることは、精神的なバランスを保つのに役立ちます。
最後に
この長い不妊治療の道のりを振り返ると、多くのことを学びました。妊娠が成功した後、赤ちゃんを抱える喜びは言葉に尽くせません。不妊治療に取り組む皆様も、自分自身を信じて進んでください。この経験が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
再度、心より感謝申し上げます。