人工関節置換術では豊富な経験があり、人工関節置換の臨床経験は毎年2万例近くになります。低侵襲技術を導入し、傷口が小さく、回復が早いという効果が現れています。台湾の生体材料はアジア人向けの関節材料の開発に適しています。そして医術、技術と国際的知名度及び価格などには、世界の他国と比べて、いずれもかなりの優位性があります。
成功大学院長 整形外科が親切に問診
輔仁大学附属病院(Fu Jen Catholic University Hospital、以下FJCUH)は、初めてパラオからの患者を迎え、無事に治療を完了したことを発表しました。患者は71歳の女性で、長年右股関節の痛みに苦しみ、歩行も困難な状態でした。 8月4日に初めて台湾を訪れ、整形外科の張書豪(チャン・シューハオ)医師とそのチームにより、8月7日に人工股関節置換手術を受けました。術後の経過は非常に良好で、8月11日には退院。さらに8月15日の再診では、補助なしで自力で診察台に横になることができたと語っています。 「パラオから台湾までの旅路、すべてにおいて心のこもった専門的なケアを感じました。カトリック病院で診てもらえること自体が特別な意味を持っていますし、祈りを捧げに来てくれた神父の訪問にも感動しました。ここでの医療は、5つ星どころではありません。“満天の星”をあげたいくらいです!」 患者は台湾の人々の温かさと優しさに深く感銘を受けたと話し、「次回はぜひ観光でまた来たい」と笑顔で語りました。 張医師によると、患者は長年の痛みにより日常生活に大きな制限を受けており、術前評価から術中の精密な手技、術後リハビリまでの一連の過程を通じて、短期間で大幅な機能回復が見られたといいます。今後もリモート連携により、パラオからの術後経過フォローを継続する予定です。 本症例は、近年FJCUHが進めてきたパラオとの医療連携の成果の一例でもあります。2025年4月、FJCUHとパラオの保健福祉省(MHHS)との間で医療協力に関する覚書(MOU)が締結され、パラオ国民への医療支援、機器提供、専門人材育成など多岐にわたる支援が開始されました。 5月にはスランゲル・S・ウィップス・ジュニア大統領が台湾を訪問し、FJCUHの医療技術を視察。「台湾の医療とイノベーションは、パラオとの健康外交の重要な架け橋である」と高く評価しました。 FJCUHの国際医療センターでは、来台前の事前相談から、空港送迎、院内導線案内、入院・退院サポート、帰国手配まで、すべてを専属チームが一貫対応。この「ドア・トゥ・ドア」の統合サービスにより、海外からの患者とそのご家族が安心して医療を受けられる体制を実現しています。今後もMOUに基づき、患者中心の医療と持続的な国際連携を継続していく方針です。